そして、遺骸が嘶く/酒場御行
こんにちは。
今日の本は、酒場御行さんの「そして、遺骸が嘶く〜死者たちの手紙〜」です。
統合歴六四二年、クゼの丘。
終戦から二年、狙撃兵・キャスケットは、陸軍遺品返還部のひとりとして、兵士たちの最後の言伝を届ける任務を担っていた。
遺族に出会う度に、キャスケットは、いろいろなことを思い返す。死んでいった家族や、友や仲間のことを。
「誰かを殺す瞬間」と「自分の死に向き合う瞬間」果たして、どちらのほうが辛いのか?生きるとは何か?死ぬとは何か?
それは私が、幼い頃から問い続けたことだった。
戦争や命に関する本を読み、テレビの特集も見た。何年もかけて考え続けたが、答えなど出るはずもなく…
ただ、人が人を殺すということ。大切な家族や友人がいる誰かの命を、大切な家族や友人がいる誰かが終わらせなくてはいけないということ。そんなこと、あってはならないということ。それは、強く思いました。
END