あの人が同窓会に来ない理由(はらだみずき)
こんにちは。本と道草です。
今日は、はらだみずきさんの「あの人が同窓会に来ない理由」についてのブログです。
同窓会。
みなさんは、必ず参加をしますか?それとも、あまり参加しない人?
私は後者です。中学の、一番最初に開催された同窓会には参加しました。しかし、それ以降は小学校も中学校も、参加はしていません。
「あまりいい思い出がないから」と言ってしまえば、それまでなのですが。特別に会いたい人がいるわけでもなく、もともと大人数での雑談が苦手ということもあり、なかなか行く気になれません。
この小説の中でも、同窓会に参加しない人が何人かいます。多感な時期に同じ教室で過ごした仲間とはいえ、多感な年頃だからこそ、教室で過ごす時間というのは、いろんな意味で濃いものだと感じます。
ちょっとしたすれ違いで嫌な思いをしたり。ちょっとした誤解で、ひとりだけ孤立してしまったり。大人になった今なら、ちょっとした気遣いや思いやりで仲良くやれるのだろうと思うのだけど…子供の頃、特に中学生の頃には、自分のことで精一杯になりがちなこともあり、うまく立ち回れない。謝ったり、逃げたりということが、なかなかうまくいかない。
卒業してからの人生は、人によって様々。進学した高校や大学、就職した会社、結婚・出産…それぞれに、いろんな生き方があって、ずっと中学生の頃と同じまま大人になるなんてことはない。本質的なところは変わらないのかもしれないけれど。
だからこそ、中学校の同窓会には行きづらいと感じる人も、たぶん、それなりに沢山いるのだと思います。行くきっかけがあれば行きたいけど…みたいな。
大人になるということや、過去の出来事に対しての後悔や、楽しかった思い出や、卒業した後のつまづき…いろんなものが重なり合って、今の自分があるのだなぁと。
まとまりがなく、何がいいたいのかよくわからない文章になってしまいましたが…
いろんな人生を、ゆっくりと語らえる誰かがいたら、すごく幸せなのだろうなと感じる一冊でした。